人間的魅力

大みそかは雪になるらしい。

クルマで移動する場合、タイヤチェーンが必要になる。

ので、買った。

お店に行くと、タイヤチェーンを購入する客がたくさんいる。

係員の説明を聞き、質問をし、

装着の仕方を見せてもらっている人がたくさん集まっている。

車種とタイヤの大きさをチェックして、一番安いものを手に取る。

レジに並ぶ。

ももたろうの前には、同じメーカーのタイヤチェーンを持ったおじさんが立っていた。

「ああ、同じですね。雪になるらしいですね」

と話しかけてくる。

初対面の相手である。

が、ももたろうにもその直感はあった。

レジに近づく際に「このおじさんとはウマが合いそうだ」という予感。

話しかけられそうだ、という印象。

適当に相槌を打って、会話を切り上げるが、

むこうは、ももたろうが気になるらしい。

話題はクルマのことになる。

今度は、ももたろうも普通に話す。遠慮はしない。

ももたろうは、無愛想だといわれる。

周囲が知らない人だらけの状態で、愛想良く笑っている奴なんていないだろ、

と思うが、必要以上に、というか不必要にというか、いや結果は同じだ、

冷たい印象を与えるらしい。

なのに、そのももたろうに話しかけてくる人間がいる。

よりによって、ももたろうに道を尋ねる人。

「ちょっと店員さん」と、ももたろうに呼び掛ける人。

ほかに親切そうな人間がいくらでもいるだろ、教えたくなることがある。

今回も、しなくていい会話をそのおじさんがしかけてきている。

不思議だ。

人間的魅力が、ももたろうにも少しは漂っているのかもしれませんなぁ。

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