道幅は広くなく、車道と歩道を分ける白い線が引かれている。

白い線の内側、歩道の部分には、ときどき電信柱が立っている。

クルマはほとんど通らない。

ももたろうは白線の上を歩く。

西の方角から、カラスが飛んできた。

カラスは、歩くももたろうの前方10メートルくらいの頭上、

電線に停まって一休みしている。

電線は、道路の白線の真上を通っている。

このまま、ももたろうが歩いて行くと、

カラスの真下を歩くことになる。

嫌な予感がする。

避けがたい何かがあるのを、ももたろうの後頭部が予測する。

カラスの真下を避け、

道路の真ん中を歩く。

頭上でカラスが鳴いた。

ブヒッ!

おしっこかウンチか不明だが、

とにかくカラスの排泄物が白線の上に落ちてきた。

ももたろうがよけることなく、白線の上を歩き続けていたら、

まちがいなく、カラスの汚物に髪と顔とシャツを汚したまま、

電車に乗って帰らなければならなかっただろう。

電車をあきらめ、タクシーに乗ろうとしても、

きっとタクシーは乗車拒否しただろう。

今日は運が良かったのかもしれない。

0.1秒くらいの間にそんなことを思い、歩を進めていると、

道路の真ん中に落ちていたバナナの皮を踏んづけた。

そのまま転んだ。


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